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口腔内スキャナー導入時のデメリット!3つの問題点と対処法は?

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TRIOS® 3

「口腔内スキャナーに興味はあるけど、導入時のデメリットが気になるな...」
と思われている先生。
たしかに口腔内スキャナーは国内の普及率が低い影響で、その実態がよく分からず手を出しにくいのが現状です。

とはいえ、これからの時代を担っていくデジタルデンティストリー(デジタル装置も使いこなす歯科医)に、必要不可欠な機器であることは言うまでもありません。

そこで今回の神戸・明石の歯科技工所コラムでは、「口腔内スキャナー導入時の3つのデメリットと対処法」に焦点を絞って解説していきます。

デジタル化といわれると、かまえてしまうかもしれませんが、口腔内スキャナーに限っていえばおさえるポイントは多くありません。
まずはこの記事で、口腔内スキャナーについて大まかに概要をおさえましょう!

口腔内スキャナー導入時の3つのデメリット
現段階で、口腔内スキャナーを導入するデメリットは、

  1. 導入費用が高額になる
  2. CADCAMシステムに対応した歯科技工所が少ない
  3. 普及率が少なくモデルケースになる歯科医院が少ない

の3つに集約されています。

1.導入費用が高額になる
まずは、導入費用。この部分が気になる先生は多いのではないでしょうか。

口腔内スキャナー単体の販売実績でトップを獲得している3Shape社の「Trios3」の価格を実際に調べてみると、ディーラー価格が"約500万円"であることが分かりました。
設備投資とはいえ、まだ高額な印象ですよね。
投資した分の利益を回収できるのかどうかのデータが少ない現状では、導入費用が口腔内スキャナーの大きなデメリットになっているといえます。

2.CADCAMシステムに対応した歯科技工所が少ない
口腔内スキャナーを歯科医院に導入してみても、いつも頼んでいる歯科技工所がCADCAMシステムに対応していないケースが多いというのも大きなデメリットです。
せっかく機材を揃えても、肝心の技工物を作ってくれる技工所が少なくては話になりませんよね。

3.普及率が低くモデルケースになる歯科医院が少ない
現段階では、口腔内スキャナーを導入している歯科医院は少ないです。
そのため、口腔内スキャナーの扱いで困ったときに気軽に相談できる相手がいないというのも、先生方にとって大きなデメリットだと言えるでしょう。

やはりどんなにメリットがあっても、

  • 精度の高い印象の採得方法
  • エラーが出たときの対処法
  • メーカー別の機器の選び方

のような取り扱い方が分からないと、導入する気にならないはずです。

それでは次に、このようにまだまだデメリットの多い口腔内スキャナーに対して、現段階でもできる対処法について紹介していきます。

口腔内スキャナー導入時のデメリットと対処法
ここからは口腔内スキャナーのデメリットの対処法について、

  • ものづくり補助金を利用する
  • 廉価版が出るのを待つ
  • スキャナーデータがあれば全国の歯科技工所に依頼できる
  • 日本デジタル歯科学会の講習会を受ける


ものづくり補助金を利用する

ものづくり補助金とは、中小企業や小規模事業者を支援するために国から支給される補助金です。
すでに活用されたことがある先生もいらっしゃるかもしれませが、補助金ですので返済義務もありません。
ぜひ、資金調達の際はものづくり補助金の活用を検討してみてください。

【対象機器と補助上限額】

対象機器
  • 口腔内スキャナー
  • CAD/CAM装置
  • CT
  • パノラマ
  • マイクロスコープ
  • レーザー治療器
一般型 1,000万円(補助率最大2/3)
小規模型 500万円(補助率最大2/3)
注意点

1.補助金申請に労力と時間がかかる
→手続きには専門性が伴い、審査に合格しないと補助金が受け取れない。

2.医療法人の場合は、補助金の申請ができない


廉価版が出るのを待つ
2020年にはGC(ジーシー)社から廉価版の口腔内スキャナーが、200万円前後で発売されると噂されています。
上記はあくまでも噂ですが、デジタル化の波に伴い、今後各社から廉価版が販売される流れになるのは間違えないでしょう。
そのため急いでいない場合は、廉価版が出てから口腔内スキャナーを医院に導入するのも一つの手です。

スキャナーデータがあれば全国の歯科技工所に依頼できる
口腔内スキャナーで採得された情報は、インターネットを通じて遠方の技工所にも瞬時にデータが届けられます。
そのため、

  • いつも依頼している歯科技工所
  • 近隣の歯科技工所

がCADCAMシステムに対応していなくても、全国の歯科技工所に技工物を依頼できるのです。
また、データで印象情報を送るので、往復分の送料がかかることもありません。

日本デジタル歯科学会の講習会を受ける
モデルケースになる歯科医院が少ない場合は、一般社団法人「日本デジタル歯科学会」の講習会・セミナーの受講がおすすめです。
口腔内スキャナーを含む、デジタルデンティストリーに役立つ知識を学べます。
⇒「日本デジタル歯科学会」(http://www.jaddent.jp/seminar/

少子高齢社会が進む日本。
今後は歯科技工士不足が深刻化して、歯科業界全体のデジタル化が加速していきます。
現代会ではデメリットの多い口腔内スキャナーも、将来的には歯科医院に必須の機器になる時代が近づいてきているので、ぜひ一度導入について検討してみてはいかがでしょうか。

ヤノテクニカルラボも、デジタル歯科技工所として医院さまのサポートにより力を入れていきたいと思います。
また、次回は「口腔内スキャナーの5つのメリット!普及率と将来性も解説」の記事を配信予定です。ぜひ、こちらも合わせてご一読ください!


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