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歯科技工所のデジタル化/補綴精度を高める形成とは?

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現在、日本の歯科技工の世界はCAD/CAMシステムの導入から始まり、どんどんデジタル化が進んでいます。

そのため、歯科技工士に求められるものや形成時のポイントなども、今後は移り変わっていくでしょう。

そこで、この記事では歯科技工士目線考えるデジタル化に伴う重要なポイントについて、以下の順番で詳しくご紹介していきます。

  • 歯科技工の世界で積極的にデジタル化が進められている理由
  • デジタル化で求められるのは「設計力」のある歯科技工士
  • デジタル化で変わる歯科医院と歯科技工所の関係
  • CAD/CAM支台歯形成の4つのポイント

5分ほどで読める簡単な内容になっているので、ぜひご一読ください!

歯科技工の世界で積極的にデジタル化が進められている理由
歯科技工の世界でデジタル化が進められている理由は、主に以下の2つです。

  1. 高齢化社会で増加する補綴物の需要を満たすための生産性の向上
  2. 手作業工程を減らして、歯科技工士不足に対応するため

他にも、デジタル化を進める理由は多くあります。

しかし、歯科技工の世界でデジタル化が加速し始めているのは、高まる「補綴物の需要」に対して「供給する歯科技工士」が足りなくなってきている現状を打破するため、という意味合いが一番大きいと考えられるでしょう。

デジタル化には「設計力」と「柔軟性」がある歯科技工士が必要
テクノロジーに頼れば、良い補綴物を作れるというわけではありません。

デジタル化されていく中で、歯科医院さまが患者さまに質の高い補綴物を提供し続けるためには、「設計力」=「患者さまの口腔内をイメージする力」を持つ歯科技工士と手を組む必要があります。

設計力には、機械の進歩による作業の効率化だけではなく、アナログ技工における職人としての知識や経験が必要不可欠です。

また、設備は整えても、実際に3Dソフトを使いこなすためには完成した補綴物などをイメージしたソフトの操作性など、テクノロジーへの「柔軟性」も重要になってくるでしょう。

今後の歯科技工の世界で輝くのは、「設計力」と「柔軟性」を併せ持った技工士がいる歯科技工所なのです。

ちなみにヤノテクニカルラボのスタッフは、アメリカでカタナシステム(MORITA社)と呼ばれる3Dソフトを扱った経験があり、設備導入後でもスムーズな対応が望めめるところが、他社とは異なる点だと自負しています。

デジタル化で変わる歯科医院と歯科技工所の関係
CAD/CAMシステムに限らず、口腔内スキャンによる印象採得などが進むことにより、歯科医院さまと歯科技工所の関係は以下のように変化していくと考えられます。

【従来の歯科医院と歯科技工所】
石膏模型で、患者さまの口腔内を歯科医師と歯科技工所で時間差共有する

【デジタル化された歯科医院と歯科技工所】
X線を含めた治療の初期の情報から3Dスキャナーによる印象のデータまで、まとめてデジタルデータとして、歯科医師・歯科技工士・歯科衛生士がほぼリアルタイムで共有できるようになる

そのため、デジタル化が進むと、これまで以上に歯科医院さまと歯科技工所で密な連携・コミュニケーションが取れるようになります。

テクノロジーの力をうまく活かせれば、治療の始まりから最終補綴物まで流れをスムーズに両者で結び付けられるようになるのです。

それでは次に、デジタル化に伴う補綴精度を高める形成について、詳しくご紹介していきます。

CAD/CAM支台歯形成の4つのポイント
口腔内スキャナーや模型スキャナーなどの補綴精度を高めるためには、支台歯の明瞭なマージン形成が必要です。

また、従来のワックスを用いた鋳造法に比べて、デジタル化によるマシーンを使った削りだしは歯科技工士の微調整ができない部分も増えるでしょう。

そのため、スキャニングによる精度を高めるためには、これまで以上に支台歯形成が重要になります。

具体的には、以下の4つをポイントにした形成が必要になると考えられるでしょう。

  1. 明瞭なフィニッシュラインの形成
  2. 修復物の厚み・補綴物の強度を上げるため、必要な削除量を遵守する
  3. 咬合面と角は丸みをもたせる
  4. マージン形態は、ヘビーシャンファーorラウンデッドショルダー

他にも細かいポイントはありますが、まずはこの4つを先生方の今後の臨床で役立てていただければ幸いです。

それでは最後に、歯科技工所のデジタル化と補綴精度を高める形成について、簡単におさらいしていきます。

●歯科技工の世界でデジタル化が進められている理由
高齢化で高まる補綴物の需要に、作り手である技工士の供給が足りていない状況を、テクノロジーの力で打破するため。

●デジタル化で求められる歯科技工士
患者様の口腔内をイメージできる力を持つ「設計力」と、テクノロジーと融合できる「柔軟性」を持った歯科技工士が、これからの歯科業界を引っ張っていく人材になる。

●デジタル化で変わる歯科医院と歯科技工所の関係
デジタル化により、歯科医院と歯科技工所でより密な連携やコミュニケーションが取れるようになる。治療の始まりから最終補綴物までの流れを、ほぼリアルタイムで共有する環境が整う。

●CAD/CAM支台歯形成のポイント
光学スキャナーによる補綴精度を高めるためには、明瞭なマージンの形成や必要な削除量の遵守などが必要になってくると考えられる。

テクノロジーの力をうまく利用しながら、今後も技工所と歯科医院さまで連携して、患者さまの口腔環境を整えていきましょう!


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